百奇繚乱の館 感想

ゲームレビューは久々ですね。
非常に癖が強いと感じられる作品です。
ヌキゲーだからフル化という思想では意味不明な感じになるかも。
ハッピーエンド至上主義者には全く向かない作品だなと。
以下回想




1周目は完全固定ルート。ループ物のプロローグみたいな感じです。
ただこの作品がループ物といえるかは微妙なライン。
主人公じゃなくプレイヤーとしてのループ物とはいえるかも。
2週目からは莉理香以外のキャラのエンディングが解放。
ちなみにハーレムも解放されるのですが莉理香は参加せず、
バッドエンド扱いなのもこの作品の特徴。主人公豹変してますしね。
莉理香は他エンディングを見終わってから解放されるシステムとなっています。


ただ会いに行くだけじゃなくアイテムを入手しないとバッドエンド直行という
可能性もあるので昨今のゲームの中では難易度が上になると思います。
そして今作のキャラクターは癖が強い。
エロゲーとしては異端より、館物と考えるなら非常にマッチといえるかな。


・莉理香
メインヒロインで予知能力を持ち館からの解放というのが一応のテーマ。
予知というよりは並行世界を見ているのかもしれない。
NTRはないが死亡はする。百合ルートには否定。


・絢
ファザコンの素質がある長女。田所にやさしくするという点以外は
地味キャラに見える。多分2周目の最初に攻略されるキャラ。



・百合
神門家のヒロインで唯一碌なエンディングがないキャラ。
彼女を特典にしている店舗はどう感じるのだろうか。
彼女のルートから分岐するヒロインは結構多いので
必然的によく見るルートに。因果応報とも言えなくもないのだが
使用人に輪姦が一番マシっぽいオチなのが珍しい。


・史華
家系図の中心に位置する熟女枠。何気に多才。
基本的に味方キャラだが発言力は低め。
とあるエンディングの娘がアレが成長した姿のだろうかと思ってしまう。



・怜
サディスティックなMというニッチな性癖の薬開発者。
館の裏の顔の主要人物のひとりであり、基本的に敵側なのだが
百合ルートから派生する彼女の話の落ちが百合よりましなのは
サブヒロインだからだろうか。(両方ゲームオーバー扱いだけど)



・織江
莉理香の味方のスーパーメイド。なので
彼女単独のエンディングはなく莉理香とのセットエンドのみ。
しかしハーレムには巻き込まれる。
冊子を見ると意外なネタバレが載っています。
ヒロインというよりも相棒か。


・さつき
生贄要因だったりショタとの近親相姦枠だったり。
やっぱり百合ルートの派生なので碌な結果にならない。


・薫
実は女の子ということはなく完全にショタ枠。
しかも輪姦&ハーレム要因。
が、やっぱり百合ルートの派生なので死亡決定。



ちなみに男性キャラも胡散臭くてただの竿役じゃない。
KY空気キャラかと思った宮司が最終エンドの裏側を考えさせられるキャラですし。
作品全体のドロドロ感や淫靡感はあったと思いますが
遊んでからの達成感やすっきり感があまりなく、
もやもや感が残るエンディングが多かったのは物足りなく感じたかな。
シナリオ自体はそこまでひねくれてないのですが、
面白いとかつまらないとかじゃなく癖が強いと感じたのは
初めての経験かなと言える作品でした。