霧谷伯爵家の六姉妹 感想

霧谷伯爵家の六姉妹を多分全ルート確認。
確かにHシーンは多いのだが、1週辺りが短めで
テンポが良いので長く遊んだ〜ともそこまで感じられないんだよね。
館物のツボは押さえられているかと。
ただ、人を選びそうというのはありますね。
以下ネタバレ付感想。



登場人物ですが、六姉妹と母、メイド長は吸血鬼となります。
なので、吸血鬼というファクターが濃く出ている館物の話。
使用人は餌(劇中では家畜)扱いだったり、金づるだったりと、
価値観の違いを結構見せ付けてくれます。
あと、吸血鬼が子供を得るには適合者でないといけない設定なので、
どうも主人公だから惚れられたのではなく、適合者だったからのではと
邪推してしまいます。


シナリオ面では館物独特のムードが出ていたのではないかと思います。
告白は基本的に主人公側からします。よく告白できるなと今回は思ってしまいました。
明らかに自分と違う価値観を持った一族を知ってなお、好きとはいえないよな。
私なら恐怖感の方が増しそうだし。
そうそう、今回は主人公死にまくります。多種多様に死ぬエロゲー主人公も
珍しいのではないかな?即死選択肢もあるので注意。
主な死に方では、焼死、絞殺、十字架での刺殺、鉈で腹切、腕が胴体を貫通、
射殺、肉塊化etc。他にもバッドエンド多数。
問題点として、同時攻略が難しく共通ルートを何度も見ることになること。
多人数攻略ゲームとしては改善して欲しかったかも。
六姉妹が複数ENDあり(藤乃をのぞく)他サブキャラは1ルートのみ。



各キャラについて解説
長女:撫子
やっぱり館といったら炎上しないとねって言うことで、このルートでは
館が燃えます。テーマは母の復讐。一族について詳しく描かれているのも
このルートかな。ゴンに心残りがありますが…
露出プレイが比較的豊富。


次女:牡丹
眼鏡っ娘の立ち絵で久々にHit。軍の施設で改造され、スーパー吸血鬼へと
生まれ変わったのだ。ただし生殖行為は失われたため家から追い出された形に。
眼鏡掛けている意味あるのかな?とも思ったり。
各姉妹の話のスーパーサブみたいに活躍。菫は違ったかな。
設定的においしいのでダンクル3辺りに登場希望。


三女:藍
好きと思うとその対象が死に至るという能力者のため心を閉ざしている。
(実際はちょっと違う。出すのは簡単だが止めるのは知らない模様)
彼女のBad Endですが、ある意味究極の愛の形かなとも思ったり。
人は見かけじゃないよ心だよを突き詰めたらこうなるのかな〜
六姉妹の中では唯一主人公意外との精描写が無いキャラ。


四女:藤乃
劇中では死んでいるのですが、プロローグや姉妹のENDに関わっております。
五姉妹のENDを見ると彼女のルート(ハーレムルート)が出るらしい。
彼女自身は結構くだけており、
家族が一人をめぐって争うのは嫌→なら子供を生まず停滞すればいい
な流れでハーレムルートに行くので妙なもやもや感があります。


五女:紅
今回のメインヒロイン。人間OR吸血鬼の話なのですが、共通ルートなどを
踏まえると人間になりたいというよりは、日の当たる世界を自由に駆け回りたい
という方が正しいかも。吸血鬼の覚醒ルートのほうがゾクゾクしました。
唯一の吸血CGもあります。
ちなみにCVの春日アンさんはダンクル2でも吸血鬼だったので2連荘ですね。


六女:菫
ロリ担当。純真無垢のためか母親のことに素直に従う。
彼女の話は怪談を読んでいるかのような気分だった。
彼女も人殺しを行うのですがその反省をよくよく考えると餌がなくなって
母に叱られてしまうという考えのような気がしてしまうのだが…


母:澄美
徹頭徹尾悪女として描かれております。彼女のルートもドMさん推奨の
奴隷化ルートのようなものですし。母親としては珍しい部類ではないかな。
ハーレムルートでの彼女に違和感があるかも。


メイド長:綾
澄美よりも老け声のような気がしましたが、同世代らしいので年齢が分かれば
気にならなくなりました。お話としては結構報われません。
綾ルートから澄美ルートに分岐するのですが、どちらのルートに行っても
主人公が悲惨な目にあいます。


新人メイド:良子
報われない方その2。紅とは逆に人間が吸血鬼なる話。それも紅の血を飲む
ということだから対比しているよな。共通ルートでもちょくちょく紅と
良子のシーンがありましたし。あと、モブメイドと使用人の会話が一番多い話。



ロシア人:リュドミラ
設定が戦前の日本なのですが、日露戦争よりも前の話なんですかね。
まあ、ファンタジーなので深く考えても始まりませんが。
サブの中ではHシーンは少ない分ENDが幸せな方。
因縁の相手が澄美じゃなく、牡丹だったからかも。



Hシーンなど。
全体的には和姦が多いのですが、主人公以外の性交シーンも
それなりにあります。NTRの設定では紅と菫ぐらいかな。
綾には触手プレイあり。まあ雑食向きかと。
CG総数は160枚以上ですが、その分キャラクターも多く、
Hシーンでは1枚だけだったり、フェラシーンが使いまわしだったりします。
ハーレムは六姉妹+母親のみ。ここでもメイドは不憫だ。
立ち絵に鮮血描写があるのもポイント。ただ、立ち絵に関しては
差分よりもポーズを増やして欲しいというのが前々からの本音。
八重歯差分も欲しかったな。



何となくですが、アトリエかぐやというよりも旧elfが好きだった方が
懐かしみそうな雰囲気がありました。
一周自体のプレイ時間が短めなので社会人にも親切設計。
まさにおじさん向けのような作品。
卒なくまとまった作品ではないでしょうか?