こんにゃく ネタバレ感想

この青空に約束を―
ネタバレ感想をして行こうかと思います。
思いっきり書く予定。


いろいろ語りたいですがまずは茜から。
茜は隠しヒロインで最終シナリオで全ヒロインの中で
1番古くから主人公を知っていた人物です。
ルートをすれば分かるのでしょうが、
凛奈と対称的な位置にいるキャラです。
海己ルートからは茜に多分いけません。


凛奈との共通した内容は
・両方とも転校生として来たこと。
・立ち直らせ方。
航が凛奈を立ち直らせるために崖から滑り落ちたのに対し、
茜は航を立ち直らせるために崖から滑り落ちて追いかけます。
・二人とも12年前ぐらいに島にいたこと。
・浴衣
・逢わせ石


もうちょっと茜ルートについて語ると、
約束の日が終わってBadよりな展開から始まります。
約束の日をプレイしないとほぼBadエンドですね。
ここの茜は健気で空気が読めて強いです。
転校したばかりの凛奈状態の航を何日も彼女なりに励まします。
つぐみ寮関係者じゃなかったからこそできたと思います。
茜だからこそ出来たんでしょうね。
この話があるおかげでかなりの救いがあります。
ということで茜ルートは凛奈から分岐した方が楽しめます。


凛奈の話が出たので次は凛奈を。
話の山が2つほどあります。まずは第1部。
そしてプロポーズでしょうか。
その後は約束の日への伏線を含めつつ
意外とスムーズに行きます。
文化祭でピーターパンと今の心境を照らし合わせているのは
うまいと思います。


次に海己。
ヒロインの中で1番重い関係だったです。
ラストにしたほうが面白かったかも。後悔はしてませんが。
島を出ればスムーズに付き合えるんだけど、
好きな人と好きな場所であるこの島では結ばれたあとが怖い。
なにげにショコラの大介と香奈子の駆け落ちが成功した場合に
残った人達の心境(翠とか大介の親父とか)を表したと考えたら
複雑な重いです。
ただ両親の駆け落ちに子供を一緒に連れて行ったら
血のつながらない近親相姦になるのかな?
唯一、カップルになる前に寮のみんなに告白するのですが、
その流れがかなり好き。
文化祭での海己の独り語りもいいですね。
挿入歌もあってかなり印象に残るようなシーンです。
つぐみ寮生存EDでしたしね。


説明書の紹介順でいきましょうかな?
奈緒子は2番目に重い話の要素を持った話。
お得意の昔話で、三角関係で相手が年上です。
ただ今回は男2女1の三角関係で罪が奈緒子にあったのです。
恋人になるまでは長いのですが、今まであった主人公が
もがいてもがいてようやく手に入れた高嶺の花という展開よりも、
航とは別の場所で奈緒子も航と結ばれようと行動していたので、
かなりすっきりした話でした。恋人になってからの話ももうちょっとあって
欲しかったかなとも思いました。
この人はさえちゃんのときもかっこよかったしな。


次は宮穂ですか。
作中の言葉を借りると「お嬢様の夏休み」。それに転生が加わるのかな?
六条喜一郎の恋と自分達の恋とが見事に重なるんですよね。
なんか楽に要約できたな。
滝村さんが執事の鑑でしたね。


今度は静。
ショコラのすずと展開が似ているといえば似てるかも。
最初にプレイした方がラストの見せ方を安心して見れます。
みんなで補習したり、登校したりするシーンは
ぐっときますね。


ヒロインラストの沙衣里。
話の中ではかなり好きな部類です。最初から学園の悪事を
暴いてつぐみ寮を守ろうとしていく姿勢と、
さえちゃんの教師としての成長が両方味わえるのだから。
最後の職員会議のシーンはこの作品で一番の盛り上がりと言ってもいいです。
あとときどき猫の目のようになる顔が結構好き。


追加シナリオ「約束の日」(この青空に約束をー)
卒寮式を描いたシナリオ。
各ヒロインのつぐみ寮に対する思いが交錯します。
EDではボロ泣きして歌ってます。
ものすごいです。大変です。
ただこのあと茜ルートに入ったと考えると
かなり痛いです。航の気持ちも分かるような気がします。


今回はどのキャラが好きかと聞かれると結構困ります。
さえちゃんかな?情けなさとしっかりした姿のギャップにひかれたかも。
まあ作品全体での完成度はかなり高いですね。
どのルートでも泣ける自信あります。
挿入歌Piecesを聴くたびものすごいぐっときますし。
次の選択肢までスキップがあるおかげでプレイ時間は
かなり短縮しちゃったのはある意味もったいないかも。
いったん落ち着いてからプレイしなおそうかな。


最後にパルフェと比べて。
里伽子のような超隠し球のような話は無いです。
バランスがさらに良くなりましたから。
あとツンデレキャラがいません。
奈緒子も凛奈も付き合う前にかなり気に入っている
描写がありますし。やっぱりハーレムですし。
パルフェのようなものを求めると肩透かしを食らうかもしれません。
やっぱり完全な新作だったということですね。
さてまた完全版が発売されるのかな?ということですが、
出そうと思えば出せますが、出さなくても大丈夫な作品です。
過去はボイスドラマである程度保管されますし、
ヒロインが島を出た後でも茜がいるから安心できるようなつくりに
なっていますし。ただ物語はいくらでも作れそうですけど。
見たいとしたら同寮会でしょうかね。