コラムより

PCエンジェルのコラムにエロゲー制作の家計簿があります。
このコラムが結構面白く、またこの業界の辛さも見えてきます。


PCエンジェル2004.12号の記事から参考にすると、


・定価の約半分が会社の利益
エロゲー1本につき1000万以上の制作費


ちなみに定価9240円、売り上げ4000本で制作期間を6ヶ月とすると

9240×4000×0.5=18,480,000円

この3から4割が営業関係費や借金だそうです。


去年発売されたタイトルが約600本(DVD PGを含む)
このうち売り上げ本数が
5万本以上が3タイトル、
3万本以上が12タイトル
2万本以上が28タイトル
1万本以上が77タイトル
(ちなみに3万本の12タイトルには5万本以上売れたものも含む。以下同じ。)

4000本以上売れたのが全体の約6割ぐらいかな?


去年1番売れたFateは約14万本。利益が同じだとすると、

9240×140,000×0.5=646,800,000円
制作費を4000万、営業費1000万と考えると利益は

646,800,000−50,000,000=596,800,000  約6億円の利益。

他にもキャラクターグッズや、アンソロジーなどの著作権もあるが、
まあ制作に1年くらいかかっているし、次の新作まで1年半以上かかっているので、
実際の利益はわからないが、かなり儲けていると思う。


ちなみに今、噂中のスクールデイズの制作費が1億以上らしいので、
3万本ぐらい売れないと赤字になるらしい。


売り上げが失敗した場合はまず
制作費分の借金が返せない。

売れ残り(不良在庫ともいえる)を引き取らないといけない。

今後の作った作品を流通会社が買い取る本数が減る。

さらに売り上げが減る。
以下ループして倒産、または解雇。(PCエンジェル 2005.4号より)

というある意味自転車操業なところがあるので、業界で生き残ることは大変だね。
実際新規参入や統合、倒産が激しい業界でもあるので、好きなメーカーにはがんばってほしい。

ちなみに私の好きなメーカーのアトリエかぐやアリスソフトはそれぞれどうだったかと言うと、


アトリエかぐや
・まほこい 約7500本
・瀬里奈  約9000本
ナースにおまかせ 約11000本
・裏入学  約5500本
それぞれ制作費1500万、営業費900万とすると
だいたい3,100万が会社としての利益ですが、ここはチームだったり、再販を考えていないのでもっと変動するかも。


アリスソフト
・魔女の贖罪 約2万本
ランスⅥ  約33,000本
・アリスの館7 約28,000本
平均制作費2500万、営業費1000万とすると、
だいたい5億5千万が会社の利益ですね。ちなみに2003年12月発売の大番長が去年1年間を
通して1万本売れているのでもっとあるかも。


(これは私が大雑把に計算したものでこれが事実ではないので注意。売り上げ数はPC-NEWSを参考にしました。)