こんにゃく 雑感

この青空に約束を―についていろいろ見てきた結果、
おおむね好評。平均点は80後半行くかな?ぐらい。


この作品で言えることは
とってもいいふいんき(何故か変換できない)
ゲームであること(雰囲気じゃないのがミソ)
そしていろんな人が言っていたのが、
面白いけど物足りない。簡単に言うとシリアスな部分がが弱い。


こうなった原因は何かなと私なりに考えると、
・目的があいまいになった
 第一部では「凛奈をつぐみ寮へ」という分かりやすいテーマだったが、
 第二部以降では「寮の存続&思い出作り」となって、このテーマでは
 恋人として行うよりもつぐみ寮全体で作らないといけない物であるのに、
 つぐみ寮が団結したイベントが思ったよりなかった(ように感じる)。


・会長が頑張りすぎた
 宮穂のクリスマスでの作戦も、静の説得も、海己の学園祭&ウエディングドレスも、
 沙衣里の大チョンボを最終的に助けたのも、まして自分の三角関係まで解決し
 航よりおいしい所を持っていっちゃったから。


・ヒロインが逃げなかった
 前作であるパルフェではヒロインと結ばれた後なんらかしらで別れのピンチで、
 その問題を解決し、より深く結ばれるという王道な展開でしたが、今作は
 別れがそう遠くない未来に確定しちゃっているので、別れネタが使いにくかった。
 (宮穂と静ぐらいなもの)
 

・前作が重すぎた
 里伽子の設定があまりにも重くしちゃったので、軽くした?


・ヒロインをあまり絡めなかった。
 宮穂、奈緒子が特に顕著。前作にあったペアヒロインの絡ませ方が
 あまりなかった。


・期待が大きすぎた。
 これが一番の理由かも。


プレイ時間とかは、パルフェとさほど変わらないと思うんだけどな。
野球にたとえると
パルフェは1番バッターと4番バッターが大暴れした感じ。
この青空に約束を―はバントとで地味に攻め、守備が堅い感じかな?



あと丸戸史明さんの作品で1番のパロッたものと考えられる
十二人の怒れる以下略。
元ネタが十二人の怒れる男らしいですが(公開時生まれてもいないよ)、
アマゾンで内容を見るとすげえ真似してるよ。


          本家                  この青空
名前     十二人の怒れる男            十二人の怒れる以下略
登場人物 12人の陪審員(8番陪審員など)   12人の教職員(8番教職員など)
内容   17歳の少年による殺人事件       1○歳の少年による不純異性交遊
      11人は有罪と考えていたが、      11人は退寮処分と考えていたが、
      1人だけ無罪と主張。            1人だけ停学処分と主張。
      審議は徐々に変わっていき…        会議は徐々に転換していき…
その他   少年を守ろうとしたのは8番の人、司会は1番の人、頑なに意見を
      変えなかったのは3番の人、裏があるのが4番と10番の人、
      最初に意見を変えたのが9番の人。途中の夕立。
      (映画は見ていないのでその他の部分は想像です)